さらに細胞に優しい遺伝子導入
2008/12/22
こんにちは。
本日は開発中の
”さらに細胞に優しい遺伝子導入試薬”
のご紹介です。
弊社では"細胞に優しい遺伝子導入"をコンセプトに
多糖をベースにした遺伝子導入試薬を販売しています。
・
以前もご紹介しましたが、
SugarFectは幹細胞への遺伝子導入において
メジャーな脂質系遺伝子導入試薬よりも
低い細胞毒性を実現しています。
…しかし、良く見ていただくと
細胞生存率が低いといっても70%弱です。
せっかくですので
もっと細胞に優しい遺伝子導入が出来ないものか?
ということで
現在、"さらに細胞に優しい遺伝子導入方法"を開発しております。
少しだけ開発途中のデータをお見せしますと…
細胞生存率は
何も処理をしない場合の細胞の数を100%としています。
Lipofectamine 2000よりも細胞毒性が低いと言われる
I社 LTXでは間葉系幹細胞(MSC)の半分以上が死んでしまうのに対して
SugarFectを使用した場合には90%以上の細胞が残っています。
一見不思議なことにSugarFectは細胞生存率が高いものの
遺伝子発現量でI社 LTXに劣っています。
これは細胞あたりの発現量が穏やかだからだと考えられます。
まとめますと
使い放題の培養細胞 / 無害なタンパク質の過剰発現
→Lipofectamineなど
幹細胞、初代細胞 / タンパク質の穏やかな発現
→SugarFect
と使い分けていただくのが良いかと思われます。
さて、こちらの開発中の製品は更に改良を進めて
来春発売予定です。
発売前に試してみたい!という方は
ぜひ以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
胚性幹細胞(ES cell)、
脂肪由来幹細胞(ASC)、
間葉系幹細胞(MSC)、
初代培養細胞
を使っている方にお勧めです。
**********************************
色々慌しい年末です。
年末年始の準備ついでに
地震への備えもと思ったのですが
震災経験者によりますと
食料、布団などはすぐに救援物資が来るそうです。
唯一、水が手に入りにくいらしいですが
実はこれも自販機が壊れてて
そこらじゅうで飲み物が拾えるとか。
…とりあえずお財布があれば良いみたいです。
研究員 松井