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皮膚移植(細胞移植)に必要なもの

2009/12/10

こんにちは。

本日はMedGel粒子同等品を用いた臨床研究の論文紹介です。

(マゴットセラピー+皮膚移植)×2でも治らなかった
難治性皮膚潰瘍、
弊社の徐放技術を使うと…

チャーグ-ストラウス病と呼ばれる病気は
全身性壊死性脈管炎を起こすものです。
[参考:メルクマニュアル日本語版]

肺、消化器、心臓、腎臓…などさまざまな部位で炎症を起こし、
皮膚にできた炎症は感染症を起こすと治りにくくなります。

今回紹介する論文の
70歳男性はチャーグ-ストラウス病と診断され、
下肢の血管が塞栓、一部狭さくしているために
できた難治性潰瘍が治らず、6ヶ月間悪化し続けておりました。

マゴットセラピー(ウジ虫の幼虫に潰瘍部位をクリーニングしてもらう)
をしたうえで皮膚移植を2回行ったものの
そもそもの血行が悪いのですぐに皮膚が脱落、
既存の技術では治療困難と考えられました。

そこで弊社のMedGel粒子同等品細胞増殖因子(bFGF)を
組み合わせて投与したところ
15週後に潰瘍が治り、27か月後も再発しませんでした。


細胞の研究をされている研究者の方は多いと思われますが…

やせた土地に木(細胞)を植えても根付きません。
逆に肥沃な土地であれば多少貧弱な木(細胞)でも大きく育ちます。

肥沃な土地に変える作業、MedGelがお手伝いします。

今回ご紹介した臨床研究の原著論文はこちら


Kawanaka et al.
Therapeutic angiogenesis by controlled-release fibroblast growth factor
in a patient with Churg-Strauss syndrome complicated by an intractable ischemic leg ulcer.
Am J Med Sci. 2009 Oct;338(4):341-2.


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先日、ずっと気になっていた直木賞作家の
本を読んでみたのですが…
1行目に"あらゆるものが滅菌されそうな寒い夜"
というような表現が出てきました。

残念ながら大腸菌は-80℃でも死にませんし
ヒトの細胞も-200℃で保管します。
新たな表現方法の模索に目くじらを立ててはいけませんが…
そんな夜は地球上に存在しません!!

というので2行目から読む気がなくなってしまいました。
ちょっと残念です…。

主席研究員  松井




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