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PI9のゲル その1

2006/07/24

今回は、もうひとつの主要なハイドロゲルをご紹介します。

前回ご紹介したPI5と何が違うのか?と申しますと、
1. 原材料
2. 原材料の精製方法
3. ハイドロゲルの作製方法
が違います。

PI9は膨潤させたときにアルカリ性(塩基性)の性質を示します。
非常に大雑把に言うと、酸性のものと相互作用しやすいのです。

実際には、
電気的な力だけで薬剤と相互作用しているわけではありません。
そこで、どのハイドロゲルが最適か試して頂く必要があるのです。


さて、PI5とPI9の違いを写真で見ていただきましょう。
まずは原材料です。
PI9とPI5-1.jpg
左がPI9、右がPI5です。
色が少し異なります。

つぎは乾燥状態のハイドロゲルです。
PI9とPI5-2.jpg
やはり右がPI9、左がPI5です。
PI9のほうがフカフカしているのが分かりますでしょうか?
これはPI9のほうが空気を多く含んでいるためです。

さて、PI9を膨潤させてみましょう。
PI9 膨潤直後.jpg
部分的に水を吸い込むので、最初の数分はこのようによれます。
PI5でも多少のよれはありますが、PI9ほどではないですね。

さて、完全に膨潤させました。
PI9 膨潤後.jpg
PI9はPI5に比べて吸水率が高く
泡がたくさん残ります。

PI5よりもやわらかいので、
取り扱いがちょっと面倒かもしれません。
でも、取り扱いの最中に破れる事はありません。
PI9の強度.jpg
引っ張っても大丈夫。


次はハイドロゲル粒子のことをお伝えしたいと思います。


研究員 松井

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