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薬剤との親和性

2006/08/07

前回までで、薬剤とハイドロゲルに相性があると書いてきました。
そのために、最適なハイドロゲルを選んでいただくステップがあります。

本来なら、お手持ちの薬剤をハイドロゲルに含浸させて
ゲルに保持される薬剤の量(=放出される量)を測定します。
保持量が多いものが最適ゲルです。

今回は簡単な実験で相性を視覚化してみました。
用いたのはBPBと呼ばれる低分子色素とPI5、PI9のハイドロゲルです。
まず、ハイドロゲルに純水を加え十分膨潤させます。
pre.gif

ここに低分子色素を加えてみましょう。
add0.gif

室温で5分置いておくと
PI9が青く染まり、溶液中の青が少なくなっています。
PI5はあまり変わりません。
add5.gif

1時間置いてみましょう。
PI9は積極的に色素を吸着しているのが分かります。
PI5はほとんど変化がありません。
add1h.gif

ゲルだけ出してみると
吸着の度合いが全く違うのがよく分かりますね。
一晩おくと溶液が透明になるまで吸着します。
add1h2.gif


ハイドロゲルの特徴は
物理的・化学的処理をしないで薬剤を保持するところにあります。
ハイドロゲルの分解と共に、担体を失った薬剤が放出されるのです。
ですから、最初によりよく薬剤を保持するハイドロゲルが最適ゲルということになります。

今回の実験では、BPBという色素を徐放するのであれば
BPBを積極的に吸着したPI9が最適ということになります。

”相性”の意味が分かっていただけたでしょうか?


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明日は弁天宗夏祭り奉納花火大会が行われます。
ここ彩都バイオインキュベーターの屋上からも見えるそうです。

インキュベーター内の他のベンチャーさんと花火鑑賞の予定です。
夏ですね。

研究員 松井




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