皮膚から万能細胞
2006/08/11
本日の新聞で取り上げられていたニュースです。
ご覧になった方も多いのではないでしょうか?
京大再生研、皮膚から「万能細胞」作製に成功
皮膚の細胞から、様々な臓器や組織に育つ能力を秘めた新たな“万能細胞”を作製することに、京都大再生医科学研究所が、マウスの実験で世界で初めて成功した。
(読売新聞) - 8月11日9時16分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060811-00000001-yom-soci
多細胞生物はひとつの細胞が分裂し、様々な組織に分化して形成されます。
一度分化した細胞がもどるということはありません。
今回の実験では一度分化して、機能を持った細胞にちょっと細工をすることで
幹細胞に近づくことができたというものです。
著者の方も認めていますが
遺伝子の発現パターンが幹細胞と少し違いますし、効率も良いものではありません。
それでも、一度分化した細胞が幹細胞に近づくというのは
科学的にとてもすばらしいデータだと思います。
ヒトにどれだけ応用できるかは、まだまだ未知数ですが
そのときにはメドジェルの細胞足場技術がお役に立ちたいものです。
研究員 松井