ウイルスを用いない遺伝子導入法の材料、技術、方法論の新たな展開
2006/08/15
先日の当ブログの記事でご紹介の通り、当社では遺伝子導入のためのツールを開発しています。
当社以外にもウイルスを用いずにDNAなどの核酸物質を効率良く導入する研究が活発に行われています。こうしたトレンドを紹介した書籍がありますのでご紹介しておきます。
目次は次のようになっています。
第1章 遺伝子導入のための材料
1. 脂質
2. 刺激応答性をもつ脂質ベクター
3. カチオン性ポリマー
4. デンドリマー
5. 多糖
6. 遺伝子キャリアとしての高分子ミセル
7. 高分子微粒子
8. ナノゲル
9. 遺伝子導入におけるセラミック材料 -リン酸カルシウムを中心に-
10. フラーレンC60の生体関連機能
11. ナノ磁性粒子による新たな遺伝子導入法
12. MEND
13. 人工改変型ウイルスベクターの現状と今後の展開
第2章 遺伝子導入のためのDDS技術、方法論
1. 徐放化
2. 生分解性ゼラチンを用いた遺伝子・ペプチドの徐放化
3. 持続的遺伝子発現のためのアプローチ
4. 高分子によるターゲティング
5. リポソームによるターゲティング
6. リバーストランスフェクション
7. 遺伝子発現増強のための培養方法の工夫 -バイオリアクターの利用-
第3章 遺伝子導入のための物理刺激
1. エレクトロポレーション法
2. 超音波を用いた遺伝子導入法の開発
3. レーザー光を用いた遺伝子導入
4. 高水圧遺伝子導入法
5. 温度による遺伝子発現効率の向上
第4章 遺伝子導入のための細胞生物医学とその関連技術
1. エンドサイトーシス経路における選別輸送
2. 核膜孔複合体:核-細胞質間分子流通のメディエーターとしての機能と構造
3. ウイルス感染のメカニズム
4. 細胞内導入
5. 細胞特異的遺伝子デリバリー
6. 膜融合能を利用した遺伝子導入法の開発:HVJ-Eベクター
7. エンドソーム・エスケープ
8. 細胞内トラフィック
9. 遺伝子修復
10. 人工核酸シャペロン:核酸のハイブリッド形成を促すバイオマテリアル
11. デザイナブル核酸修飾