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バイオマテリアル学会 その1 ~雰囲気~

2006/12/18

続きが遅くなりましたが、第28回バイオマテリアル学会の報告です。

11月27,28日と二日間にわたって、
東京市ケ谷の私学会館で開催されました。
二日ともあいにくの小雨模様でしたが
みなさん、ものともせずに学会を楽しまれていたようです。

これはお昼の特別講演の時に撮ったものです。
バイオマテリアル学会.jpg

口頭発表は3会場で行われて、合間に朝、夕2回のポスターセッションでした。
大きな学会というわけではなかったのですが
3会場とも非常に盛況で立ち見の方もいらっしゃいました。

興味深かったのが、参加者の層の厚さです。
工学部、薬学部、理学部の研究者、
医学部、歯学部の臨床の先生、
製薬企業の方に材料メーカーの方、
様々な知的背景をもった方が参加されていました。
この規模の学会ではすごいことです。

学会ではトランスレーショナルリサーチ(Translational Research)
というキーワードが出ていました。

研究室での成果がそのままヒトに応用できるわけではありません。
(新聞で華々しく紹介されても可能性で終わることも多いのです。)
新しい技術を患者さんの元に届けるためには
データを積み重ね検証していく地道な研究が必要不可欠です。

一般には、このような研究をトランスレーショナルリサーチ
”基礎研究から臨床への橋渡し研究”と言うようです。

面白いことに学会では逆に、
臨床の声から基礎研究をスタートされている先生が
たくさんいらっしゃいました。

定義からは外れますが、
”基礎研究から臨床”とは逆の方向
”臨床の声から基礎研究”も
トランスレーショナルリサーチを構成する
大事な要素になるようです。

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初めてのバイオマテリアル学会参加でした。
非常に面白い学会だと思いましたが
雰囲気を正確にお伝えするとなると難しいものです。

研究員 松井




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