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MedGel粒子と細胞の増殖

2008/10/17

こんにちは。

連日のようにiPS関連のニュースが続きますね。

本日はiPS細胞などの培養細胞を生体に移植する、
あるいは患者さんから採取した幹細胞を治療に用いる場合に
MedGel粒子を使うと良い理由をお伝えしましょう

弊社の商品であるMedGelは
生理活性物質を2-3週間かけて徐放することで
まわりの細胞、組織に効果的に影響を与えることが出来ます。

細胞増殖因子などを組み合わせた場合には
薬剤単体に比べて血管新生を含めた組織の再生を
より効果的に促進します。


ここまでは既にご紹介したことなのですが…。

実はMedGel粒子は細胞の足場としても働くことが出来ます。

MedGelは生体内に存在するコラーゲンを変性させた
ゼラチンを主原料としているので、
細胞親和性が非常に高いのはご存知の通りです。

しかしゼラチンの塊は密度が高いため
細胞はその上で増殖できても中まで入り込むことは出来ませんでした。
つまりMedGelシートは徐放機能を通してしか
まわりの細胞に働きかけることが出来ないのです。


sheet.png

これに対してMedGel粒子は粒子の集まりであるため
粒子の隙間に細胞が入り込み、粒子の表面同士をつないで増殖します。


sphere.png


適度な隙間があるため、細胞に栄養が行き渡りやすく
3次元に増殖できるので自然に近い状態といえます。

もちろんMedGelですので同時に生理活性物質の徐放が出来ます。
細胞増殖因子などを組み合わせると、
細胞もすくすく育つというわけです。


sphere2.png


MedGel(粒子)と細胞培養、移植に関して興味をもたれた方はこちらをどうぞ。

Zhu XH, Tabata Y, Wang CH, Tong YW.
Delivery of Basic Fibroblast Growth Factor from Gelatin Microsphere Scaffold for the Growth of Human Umbilical Vein Endothelial Cells.
Tissue Eng Part A. 2008 Jul 17.

(HUVECをMedGel(粒子)上で培養して、その増殖を確認しています。)

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6月末に配置転換となっておりましたが
再度MedGelの技術担当をすることになりました。

今月からは遺伝子導入試薬SugerFectも担当です。

分かりやすく商品の特徴をお知らせする予定ですが
ご質問などありましたらお問合せ欄からお知らせください。

研究員 松井




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