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サルの幹細胞、ヒトの幹細胞

2009/03/03

こんにちは。

本日はサル、ヒトの幹細胞に
遺伝子導入を考えている研究者の方にご案内です。

一番売れているアノ製品でも
思ったほど遺伝子導入が出来ない、
貴重な細胞なのにバタバタ死んでいく…
と困ってはいませんか??


本日はサル、ヒトの
bone marrow stromal cell (骨髄間質細胞:BMSCs)に
遺伝子導入をした論文のご紹介です。

幹細胞に遺伝子導入を行い、
生体に戻して機能回復…というのはよく考えられる実験ですが
サル、ヒトなどの幹細胞、初代細胞になると
なかなか遺伝子導入がうまく行かないようです。

実験をしているとついつい、細胞に対する愛情が足りない?
などと自分を責めてしまいますが
方法を変えるだけでうまく行くかもしれません。

方法を変えて遺伝子導入に成功している論文はこちら…

Nagane K, Kitada M, Wakao S, Dezawa M, Tabata Y.
Practical Induction System for Dopamine-Producing Cells from Bone Marrow Stromal
Cells Using Spermine-Pullulan-Mediated Reverse Transfection Method.
Tissue Eng Part A. 2009 Jan 16.

(サル・ヒトの幹細胞に遺伝子導入を行い、
ドーパミンを産生する神経細胞に分化させています。)


使用したのは弊社の遺伝子導入試薬SugarFect同等品と
新しい遺伝子導入方法、サブフェクション法です。

SugarFect自体、
市販品の中でもトップクラスの細胞毒性の低さを実現していますが
さらにサブフェクション法と組み合わせることで
より低い細胞毒性(=幹細胞ではほぼ0%)となりました。

こちらのサブフェクション法ですが、
順調に開発が進み今春に商品化予定です。

ご興味のある方、ご質問は左下のお問合せフォームからどうぞ。


☆ちょっとお得なキャンペーンが始まります☆

サブフェクション法の開発を記念して
遺伝子導入試薬 SugarFectと
サブフェクション法に必要な試薬の
サンプルセットをご用意しました。

*サブフェクション法に必要な細胞接着因子は別でご用意いただく必要があります。
*従来法であれば届いたサンプルをそのままご使用いただけます。

詳細はまた次回…。


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倫理的な問題もあるのでしょうが、
ヒトのES細胞の樹立は最も遅く
いまでもiPS細胞と異なり樹立が難しいと聞きます。

遺伝子導入にしても
大腸菌などは遺伝子を混ぜて
ちょいっとショックをかけるだけでできるのに
ヒトになるとあまりにもか弱くて難しいんですね。

高度に組織された生き物だと
個々の細胞は相対的に弱くなるのかしら??
とか考えてしまいます。

研究員 松井




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