脂肪前駆細胞にも遺伝子導入 (無料サンプルのお知らせあり)
2009/07/13
こんにちは。
本日は脂肪前駆(幹)細胞に
SugarFectを使って遺伝子導入したデータをご紹介します。
最後にはSugarFect無料サンプル配布のお知らせもありますよ。
・
前回ご紹介させていただいたとおり
SugarFectをは幹細胞に対して
そこそこの遺伝子導入効率&非常に低い細胞毒性
を示します。
この"そこそこ"の表現は微妙なのですが
弊社では細胞群を用いて遺伝子発現量を測定しています。
他の方法同様、
この解析方法にも限界があって
例えば以下の3つのケースの区別をつけることが出来ません。
【ケース1】
10%の細胞で、細胞あたり100ユニットずつタンパク質が発現、
90%の細胞は死滅
【ケース2】
50%の細胞で、細胞あたり20ユニットずつタンパク質が発現
50%の細胞は死滅
【ケース3】
100%の細胞で、細胞あたり10ユニットずつタンパク質が発現
例に挙げたのはかなり極端な場合ですが
弊社のサブフェクション法の場合には
・接着面から時間をかけて少しずつ遺伝子が入る
・生存率が90%前後とかなり高い
からケース2~3のパターンだと考えられます。
豊富な培養細胞の時にはケース1が良い場合もあるのでしょうが
タンパク質自体に細胞毒性があり、発現を抑えて使いたい、
貴重な細胞なので絶対に減らしたくない!
という場合はサブフェクション法もお試し下さい。
SugarFectは特に幹細胞(MSCなど)で良い結果が得られています。
もちろん採取しやすい、細胞数を確保しやすいといった利点がある
脂肪前駆細胞でもMSC同様良い結果が得られています。
………
さて、百聞は一見にしかず…ということでサンプルを配布します。
SugarFect + サブフェクション用のキット(残念ながら細胞接着因子は別でご購入下さい)
を先着100名様限定で進呈です。
ご興味を持った方は和光純薬工業 試薬学術部あてに
「SugarFectのサンプル希望」
お名前
所属施設
住所
電話/メールアドレス
現在ご使用の遺伝子導入試薬と細胞種
とFAX(06-6233-3409)でお知らせ下さい。
もちろんこのブログのお問い合わせ先からも応募できますよ。
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先日ガイアの夜明けで再生医療が取り上げられていました。
「再生医療=細胞治療」
と断定されておりました。
マスコミは分かりやすくするのが好きですが
それでもかなり乱暴な視点で残念でした。
それはともかく…
番組の中で脂肪細胞で乳房再建というのがありました。
番組中ではお腹から脂肪をとっていましたが、
脂肪細胞はどんな痩せている方でも
二の腕から取れるそうです。
骨髄よりも取りやすく、使いやすいそうなので
今後は脂肪細胞を使った研究が進みそうですよ。
研究員 松井