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受託サービス開始!【難水溶性化合物の可溶化&徐放】

2009/07/14

こんにちは。
大阪はセミの声が聞こえてきました。
梅雨明けも間もなくですね。

本日は新しい製品(?)のご案内です。

MedGelはハイドロゲルの名前どおり
水に親和性が高いゲルです。

……ということは水に溶けない薬(難水溶性化合物)とは
非常に相性が悪く、徐放させることが出来ません。


”先端医療の研究を実用化する企業”としては
これではイカン!ということで
難水溶性化合物も水可溶化&徐放出来る技術を開発しました。


難水溶性化合物の可溶化に関しては
様々な技術が開発されており
すでに実用化されているものも多くあります。

メジャーなところでは
PEG(ポリエチレングリコール)を使ったものが多いですね。

弊社ではゼラチンの加工技術を生かして
修飾ゼラチンを用いて難水溶性化合物を可溶化します。


技術の詳細は製品HPをご参照いただくとして…
→【受託サービス】 MedGel +iD (仮称)


この技術の特徴は

1) ゼラチンを使用
難水溶性化合物を含むミセルの状態で注射投与することも出来ますが、
ゼラチンはPEGとは異なった動態を示すため
PEGを用いて可溶化したものとは違った挙動を示すと考えられます。


2)ハイドロゲルと組み合わせて局所で徐放可能
難水溶性化合物を含むミセルをゲルに固定して生体に埋め込んだ場合
投与箇所で少しずつ難水溶性化合物を放出します。


実際に
・ 抗がん剤を含むミセルを坦がんマウスに投与した場合
PEGで可溶化した抗がん剤より効果が高かった

・ スタチンを含むミセルをハイドロゲルに固定、
抜歯部位に埋め込みスタチンに骨誘導活性があることを確認できた

などの結果が出ています。


ご興味をお持ちの方は是非、お問合せ下さい。


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先日、日本DDS学会に行ってきました。
非常に面白い発表ばかりだったので
また機会があるときに是非ご紹介したいと考えています。

会場は東京ドームホテルということで
意味もなくドキドキしておりましたが
意外と普通で、野球のにおいはありませんでした。

ジャビット君も全く見かけず…。
いや、好きでもなんでもないんですけどね。

研究員 松井




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