新しい培養方法始まります
2010/04/02
こんにちは。
本日は新しい培養方法のご提案です。
特に、
低接着プレート、ハニカム構造上での
細胞塊(スフェロイド)形成
に興味がある方にお勧めなのですが…。
新しい培養基材のコンセプトはこんな感じです。
………よく分からない
という方は次回のモニター募集に備えて
続きをチェック。
さて、
いままで細胞塊(スフェロイド)を作製しようとすると…
1)低接着性の基材の上で培養
2)ゲルに混ぜて中で培養
3)ハニカムなど独特の構造の上で培養
などの方法がありました。
それぞれに特徴がありますが
・スフェロイドの形成が不均一であったり、
・一定以上の大きさにならない、
・内部は低酸素状態になってしまう
・動物由来のunknownな因子が入っている…
などの実験によっては困る点もありました。
そこでMedGEL社は
新しい細胞塊(スフェロイド)形成方法を開発しました。
新しい方法の特徴は
低接着の基材に加えて、
足場となり栄養や老廃物の拡散を助けるゼラチン粒子を使うこと
です。
この方法ですと、
・栄養、老廃物の拡散が助けられるので
培養7日目でも内部の細胞が増殖しています。
・1つのウェルに加えた細胞がまとまって細胞塊を作るので
再現良く、均一な大きさの細胞塊が得られます。
・架橋済みのゼラチンのみを使用しているため、
温度による物性の変化はなく、下処理もいりません。
・培地交換可能、専用培地などは必要ありません。
・ゼラチン粒子と細胞数の比を検討することで
大きさのコントロールができます
・出来上がった細胞塊はピペットで移動、
融合させることも、動物に移植することもできます。
・もちろんMedGelですので薬剤の徐放もできます。
と、かゆいところに手が届く製品となりました。
培養3日目の細胞塊はこんな感じです。
さて、この新製品の名前ですが
社内で検討に検討を重ねた結果……
”MedGel せるあぐりー君”
に決定しました。
製品説明が長くなりましたので
モニター募集は次回のブログ(4月5日予定)
で行います。
すでにMedGEL社の3次元培養基材を
ご愛用いただいている方にはモニターの優先枠を設けております。
ぜひ、新しい培養基材もお試しください。
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サイモンシンの新刊「代替医療のトリック」
を読んでおります。
今回は臨床研究のデータをもとに
伝統医療に本当に効果があるのか論じています。
うすうす分かってはいることですが
中国のあの治療法とか
ドイツのあの治療法とか
プラセボ以上の効果がないって知れ分かっちゃうと
経済に大打撃となりませんかねえ。
ちなみに有名な話ですが
同じ頭痛薬でも100円のものより1000円のほうが
白いものより緑の色のほうが良く効くそうです。
主席研究員 松井
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