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第9回 日本再生医療学会 報告 (2)

2010/03/30

こんにちは。

4月1日からは
3次元培養基材のキャンペーンが始まります。

お知らせが目白押しの状況で
少し慌てておりますが
まずは再生医療学会の報告、後半です。

iPS学会とは言われて
影の薄かった材料ですが
MedGEL社の関連する研究が
19日のベストポスター賞を2つ取りました!!

細胞に脚光があたりがちですが
材料も裏方(?)として再生医療に貢献しています。

ベストポスター賞に選ばれたのは
1) P-142
「ゼラチンハイドロゲルに包含した低用量シンバスタチン局所投与による骨折治療」
福井友章先生
先端医療センター 血管再生研究グループ
神戸大学大学院医学系研究科外科系講座整形外科分野

水難溶性であるシンバスタチンをゼラチンミセルでくるみ
ハイドロゲルから徐放させたものです。
低用量シンバスタチンが骨折治癒に有効との結果でした。

もうひとつは
2) P-129
「組織幹細胞と生体吸収性粒子からなる細胞凝集体の作製および機能評価」
林健太朗先生
京都大学 再生医科学研究所生体材料学分野

あらかじめコーティング処理をしたプレートに
ゼラチン粒子とMSC(骨髄由来幹細胞)を加え
静置培養を行うと…
細胞凝集体ができるというものです。

ゼラチン粒子を加えることによって
細胞のみの凝集体と比較して高い生存活性が見られるとの結果でした。


さて、どのあたりがMedGEL社に関連するかと申しますと…、

1) MedGEL社でも難水溶性化合物を包含させるサービスを行っています。
詳細はこちら
シンバスタチン以外にも
既存の化合物、新規の化合物で局所での効果を見たい場合にお勧めです。


2) そして林先生の発表の
細胞凝集塊についてもMedGEL社での開発が進んでいます。

今まで非接着性基材で細胞を培養するアイデア、
ゲル内に細胞を混ぜるアイデアはありましたが…
組み合わせるアイデアはなかったのではないでしょうか?

まだ検討中ではありますが
実験の条件によってはかなり大きな細胞塊もできるようです。

近々モニター募集を行いますので
是非ブログをチェックしてみてくださいね。

そうそう、再生研の山本雅哉先生も
Young Investigator's Award(若手研究奨励賞)
を受賞されたようですよ。

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19日のベストポスター賞を受賞したのは3演題。

3演題目の田所美香先生も
MedGEL社の3次元培養基材を
利用していただいています。

田所先生の発表に気づくのが遅れたので
内容を拝見することができず残念でした。

主席研究員 松井

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